ホーム > しんきん経済レポート >2007年No.02 浜松地域のガソリンスタンドの動向2
浜松地域のガソリンスタンド動向2
最近の動向
- 静岡県石油商業組合管内における西部地区(旧小笠郡浜岡町、掛川市、袋井市、磐田市、湖西市、浜松市、浜名郡新居町、周智郡森町)平成19年度末のガソリンスタンド数は、平成14年度末に比べ16%減少している
- 新規出店した主な地域は新しく建設された雄踏街道沿いや、新規開業した大型ショッピングセンター近隣
- 撤退した主な地域は旧雄踏街道沿い、浜名バイパス無料化に伴い交通量が減少した国道1号線沿い、中心市街地
- かつては従来式ガソリンスタンドをセルフ式ガソリンスタンドに変更したところが多かったが、最近ではスクラップアンドビルド方式でセルフ式スタンドを需要の見込める地域に新設するケースが多い
販売価格と利益
- セルフ式スタンドの1リットルあたりの販売価格は従来式スタンドに比べ2〜3円程度安い
- 現在の1リットルあたりの利益は5円〜10円程度(セルフ式5円)
- 20年前の1リットルあたりの利益は20円程度
- 経営の安定化を図るための1リットルあたり利益は13円程度
今後のガソリンスタンドのゆくえ
- 給油だけでなく自動車のメンテナンスを含めたサービスの提供
- 大型ショッピングセンター内または近隣に立地させ買い物ついでに利用してもらうことや、スタンド内にカフェ等を併設するなど異業種との相乗効果を図る
用語解説
【石油の埋蔵量】 | 石油の埋蔵量を測る上で可採埋蔵量と確認埋蔵量という指標がある。可採埋蔵量とは現在の採掘技術力で生産可能な量のことであり、確認埋蔵量とは可採埋蔵量の中でも確実に生産できる量のこと。 世界中で毎日大量の石油を消費しているが、可採埋蔵量は年々増加している。これは採掘技術の進歩に伴い可採埋蔵量が増加しているためである。 |
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【WTI】 | ウエスト・テキサス・インターミディエート(West Texas Intermediate)の略。 テキサス州で産出される高品質な原油でガソリンを多く取り出せる。 この先物価格は原油価格の代表的指標。世界経済に対しても大きな影響を与える。 |
【ドバイ産原油価格】 | 中東の原油価格の基準となる指標。日本の主な輸入原油。WTI価格に影響を受ける。 |