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ホーム > しんきん経済レポート >2007年No.05 中心市街地の居住人口

中心市街地の居住人口

中心市街地(浜松市中心市街地活性化基本計画の定める計画区域=JR浜松駅周辺150ha)の居住人口が増加に転じている。平成15年度には5,218人まで減少したが、平成16年度以降は毎年度増加している。平成18年度の居住人数は5,891人と平成15年度に比べ13%増加した。中心市街地の人口は大型商業施設の郊外へのシフトなどによる中心市街地空洞化問題に加え、東地区土地区画整理事業により居住人口は減少した。しかし、東地区の区画整理事業が進むにつれ住宅用地が供給されるとともに民間ディベロッパーによるマンション建設が積極的に行われていること併せて市街地再開発事業により、都心型マンション建設が進んでいることが要因で中心市街地の居住人口が増加している。

先に認定された「浜松市中心市街地活性化基本計画」では中心市街地の居住人口を平成23年度には7,800人に増やすことを目標としている。大丸などの大型店を誘致するだけで居住人口が増えるわけではない。今後は居住者の駐車場確保や高齢者、子供等の交通弱者にとって利用しやすい公共交通機関の整備を行うなど、居住機能の充実を図る必要がある。

グラフ:中心市街地の居住人数

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図:浜松市中心市街地活性化基本計画/計画区域図

出展:浜松市(浜松市中心市街地活性化基本計画)

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