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急激に悪化した浜松の雇用環境

浜松地域の雇用環境が急速に悪化している。下記のグラフはハローワーク浜松管内の職種別求人倍率(常用、パートを除く)を平成21年4月と平成20年9月を比較したもの。平成21年4月の職種別求人倍率はすべての職種で昨年9月の水準を下回った。最も水準が低い職種は技能工・生産工の0.11倍。昨年9月から求職者数(20年9月:2,953人→21年4月:8,698人)が3倍弱増加したのに対し、求人数(20年9月:2,888人→21年4月:925人)は3分の1以下となった。また全業種のうちIT関連に関わる職種の求人倍率も平成20年9月では4.06倍(求人数609人、求職者数150人)と売り手市場であったが平成21年4月には求人倍率は3.2ポイント急降下し0.86倍(求人数:275人、求職者数320人)にまで低下した。雇用面からみても当地域の基幹産業である製造業の低迷が見られる中、専門、技術職(1.07倍)とサービス職(1.12倍)は求人数が求職者数を上回っている。さらに全業種のうち福祉関連に関わる職種の求人倍率は平成21年4月現在においても、2.46倍(求人数:820人、求職者数333人)と平成20年9月時点と比べて減少幅は1.21ポイントとなったが人手不足の状態が続いている。

平成21年4月のハローワーク浜松管内の有効求人倍率は0.34倍と過去最低水準を記録、2か月連続で全国の有効求人倍率を下回り浜松地域全体の雇用環境はかつてないほど厳しい状態となっている。ただ福祉関連に関わる職種などで人手不足感が高まっており一部で雇用のミスマッチが起こっている。今後は求職者が専門、技術職に就くために必要な資格や技術取得に対するサポート体制の充実だけでなく、給与、勤務時間など職場環境が厳しい職種の待遇改善を図ることも雇用のミスマッチを解消させるためには必要であろう。

グラフ:職種別求人倍率(常用、パート除く)

出所:「ハローワーク浜松資料」よりしんきん経済研究所作成。

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