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ホーム > しんきん経済レポート > 2010年No.3 倒産件数が増加傾向の西部地域

倒産件数が増加傾向の西部地域

帝国データバンクの集計によると2009年の県西部地域の倒産件数は前年より25件多い92件となった。県内地域別(西部、中部、東部)の4年間の倒産件数を比べると、2009年は西部が中部の79件を上回り、東部の98件に迫る勢いで増加している。2009年の倒産件数を対前年比でみると中部が3.9%増、東部が6.5%増に対し、西部は37.3%増と2けたの増加率。さらにリーマン・ショック以前の2006年との比較では中部の倒産件数が17%減少(16件減)しているのに対し西部は2倍以上に増加している。

西部の倒産件数を業種別にみると、過去4年間とも建設業が最も多く、2009年は企業の設備投資、個人の住宅建築減少などの影響を受け11件の大幅増となった。そして、西部の主力産業である製造業の倒産件数も増加して19件となり、建設業に次いで多くなっている。西部では製造業の倒産件数が年々膨らむ一方、中部、東部の製造業の倒産件数が前年に比べ減少に転じている。

今まで県内での企業倒産件数は、東部・中部が高く、西部が低いと言われていた。しかし、世界同時不況の影響により企業を取り巻く経営環境は激変。輸出型製造業が多く集積する西部地域はこの悪影響をまともに受ける格好になった。さらに緊急安定保証や雇用調整助成金の活用で一息ついているところもあり、景気の本格的な回復が遅れれば、今後も倒産件数の増加が懸念される。

グラフ:県内地域別倒産件数の推移

出所:帝国データバンク資料よりしんきん経済研究所作成

※倒産4法([1]会社更生法 [2]民事再生法 [3]破産 [4]特別清算)負債額1,000万円以上

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