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路線価から見る土地価格の現状

7月1日に国税庁が全国の路線価を発表した。路線価の発表と同時に、各税務署管内の路線価の最高額も併せて発表するのだが、浜松市西税務署管内の最高路線価の下落率は、県内最大の落ち込みとなる前年比7.5%の下落となった。前年比では大幅下落となったが、路線価のここ数年の推移は当地域ではどの様になっているのだろう。

全国の標準宅地の評価基準額(※1)の平均と、静岡県内4 市の最高路線価(※2)を、2000年を100とした場合の状態をグラフ化した。県内最大の落ち込みであった浜松市はグラフで見てもやはり落ち込みが顕著である。しかし、浜松市、これに加えて静岡市は最悪期の2005年からの回復度合いが強く、2009 年、2010 年の2 年連続の落ち込みを考慮しても最悪期より底堅く推移している状態である。ただ趨勢としては一層の下落も予想され予断は許されない。これに比べ、磐田市、掛川市の両市については、最悪期からの回復が弱く、低位横ばいの状態ととなっている。

4市の折線に加えて、全国の評価基準額の平均の推移を見てみよう。2005年の最悪期から同様に回復してるが、今回調査の静岡県内4市に比較して回復は著しい。2008年には2000年比97.9の水準まで回復している。2009年には減少となり、2010年も同様に下落が予想されるが、下落傾向だとしても2000年比の水準では4市の水準を上回ることは確実であろう。

最高路線価は商業地が中心で景気変動の影響を受けやすい。これを考慮しても、静岡県西部地域の土地価格が下落の強い圧力にさらされていることは間違いない。土地価格は都市の顔としてのバロメーター。一方通行の下落ではなく、価格低下に呼応する投資需要が発生し、価格が適正な水準を維持してくれることを期待したいところである。

グラフ:全国2輪車生産、販売・出荷、輸出台数
出所:国税庁ホームページ資料よりしんきん経済研究所作成
※1 標準宅地の評価基準額:標準宅地は主要な街路に接しており、路線価決定に影響を与える宅地の評価額。2009年までのデータ。
※2 浜松市は現在、西税務署管内の砂山町(浜松駅前通り)の路線価の推移。磐田市は2004 年と2008年に最高路線価の所在地を変更している。

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