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ホーム > しんきん経済レポート > 2010年No.14 浜松中心市街地の歩行量

浜松中心市街地の歩行量

浜松市の中心市街地活性化が叫ばれて久しい。旧松菱、旧イトーヨーカドーの建物2 棟が、現在の中心市街地の現状を圧倒的な説得力をもって語っている。

浜松市では毎年、中心市街地の歩行量を調査している。昨年は平日10 月16日(金)、休日10 月18 日(日)の2 日に分けて調査を行っている。市では報告書にまとめ、昨年の調査の特徴を「平日・休日ともに歩行量の減少傾向が見られる」、「平日と休日の歩行量の差がなくなってきている」、「平日の歩行量が休日の歩行量を上回っている地点が過半数を占めている」の3点に総括している。
浜松市の総括は平日、休日の歩行量を合計して全体を捉えている。歩行量は45 地点で調査をしているが、地点ごとに特徴があるだろうか。

グラフは歩行量調査の主な地点の休日の歩行量を抜き出したもの。浜松市の報告の通り、全体としては減少傾向にある。特に減少傾向が顕著なのが“遠鉄新浜松駅下”。2007年1月のイトーヨーカドーの閉店の影響も大きいだろうが、実はそれ以前から明らかな減少傾向に入っている。2003年比で、人数にして2万5千人弱、率にし60%弱減少している。

全体として減少している中、増加している地点もある。“浜松駅北口”はグラフ折線の通り増加傾向にある。メイワン地下・駅街の整備が功を奏したと言える。また、駅北口の歩行量の増加は、アクトシティ周辺を含めた東街区の歩行量の伸びも影響していると思われる。東街区の各地点は、人数としては少ないが、ここ数年、平日、休日ともに歩行量が増えてきている。“楽器博物館西”がその地点の一つ。他の地点比較するとまだ数が少なくグラフでは分かりにくいが、増加の傾向にある。旧繁華街と東街区を行き来する中で、駅北口の歩行量が増える傾向にもなっているのではないだろうか。
中心市街地は、20数年前は「車を駐車場に入れるために待った」ほどにぎわいがあったという。街の魅力はこんな短期間に霧散してしまうものなのだろうか。グラフ中、わずかに右肩上がりを見せる、調査地点。これが中心市街地活性への萌芽となってくれるといいのだが。

グラフ:浜松中心市街地の休日歩行量
出所:浜松市調査 平成21 年度浜松市中心市街地歩行量調査報告書よりしんきん経済研究所作成

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