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ホーム > しんきん経済レポート > 2010年No.22 浜松市の外国人登録者数

浜松市の外国人登録者数

浜松市の外国人登録者数が減少している。合併後の浜松市として把握可能な2005 年5 月から浜松市の外国人登録者の推移をグラフで表してみた。

外国人登録者はリーマンショック発生の2008年まで増加している。ピークは2008 年12 月の33,702人であるが、ここから2010年12月初めまで、1度も増加することなく2 年間減少し続けている。減少幅も大きく、本年12月こそ9%台に落ち着いたが、前年同月比で2009年11月から10%以上の減少が続いている。ピーク時から人数にして6,581人、5人に1人の外国人が、何らかの理由で浜松から移転している状態である。グラフを見る限り、減少を示す角度に変化はなく、減少の傾向はまだ続きそうだ。
減少したとはいえ12月初めの時点では外国人登録者の総数は27,121人となっており、これは浜松市内の高校生の人数22,650人よりも多い。外国人が生活する為の購買能力は地域経済を考える時、無視はできない。地域商店街の売上高の減少要因として「外国人の購買が減っている」と語る経営者もおり、地域に与える影響も実際にありそうだ。

浜松は我が国を代表する輸送機器メーカーの発祥の地であり、労働力確保の関係で、製造現場に外国人がいることが当たり前の風景になっている。これを地域の活力に変えることはできないだろうか。外国人の人種も出身地域も様々である。海外の言語や文化を浜松に居ながらにして学ぶことができれば、先進的な人的投資とは成り得ないだろうか。外国人労働者という捉え方から、地域の生活者という捉え方への変化が必要かもしれない。
多民族国家アメリカ、強さの源泉を「“米国人”が優れているのではない。多様な人種で競争力を維持する“米国のシステム”が優れているのだ。」と評する向きもある。“やらまいか”気質が、浜松生まれの日本人特有のものではなく、“浜松の地域システム”であるならば、まだまだ捨てたものではないであろう。

グラフ:外国人登録者数の推移
出所:浜松市ホームページ(住民基本台帳及び外国人登録による人口と世帯数)よりしんきん経済研究所作成。2008年8月までは月末、同年10月以降は月初の人数。

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