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浜松市の1 世帯当たり自動車保有台数

リーマンショックは我が国自動車産業に大きな影響を及ぼした。国内販売台数の減少はもとより、輸 出台数の減少、これによる生産台数の減少、雇用の悪化と我が国経済に与えた影響は計り知れない。こ の流れの中で東海地域、静岡県は域内に大手自動車メーカーの生産拠点が存在することから大きな影響 を受けた。これにより改めて域内経済における自動車産業の重要性を認識せざるを得なかった。工業都 市、浜松市も例外ではない。リーマンショック後の自動車生産台数の減少で浜松市内の製造業も大きな 影響を受けた。造る方では浜松市に大きな影響を持つ自動車。では、持つ方、浜松市の自動車の保有台 数の推移はどうなっているのだろうか。

浜松市の1 世帯当たり自動車保有台数をグラフ化してみた。浜松経済を考える上で影響度が高いと思 われる“乗用車”、“軽自動車”、“二輪車・原付”の3 つを折線グラフに表している。

まず目につくのが“二輪車・原付”の減少である。保有台数のピークは1986 年(昭和61 年)であるが、 1986 年に原付も含めたすべての自動二輪車のヘルメット着用が義務化されていることから、これが影響 していることは間違いない。また高度成長期の所得の増加により、二輪から軽自動車へのシフトが進ん だことも要因であろう。続いて“乗用車”の保有台数の減少である。1997 年(平成9 年)をピークに減少 してきている。「失われた20 年」とも称される近年のデフレ経済下、維持費が比較的安い軽自動車への 乗り換えが進んでいるのだろう。“乗用車”、“二輪車・原付”のピークアウトと対照的なのが“軽自動車”。 1977 年(昭和52 年)を底に徐々に台数を伸ばし、安定してシェアを拡大している様子がうかがえる。

“軽自動車”の保有台数が伸びているのには「維持費が安い」、「消費者の嗜好の変化」、「環境問題へ の意識の高まり」等の要因が考えられる。時代時代の要求に応えて、ここまで台数を伸ばしているのだ ろう。軽自動車生産は浜松地域の製造業に、大きな影響を持つ。順調とは言え、軽自動車も、乗用車、 二輪・原付同様にピークを迎える。先を見据えた経営というものも必要かもしれない。

グラフ:浜松市の1世帯当たり自動車保有台数
出所:浜松市ホームページ、浜松市統計書よりしんきん経済研究所作成
自動車保有台数は毎年4 月1 日時点。世帯数は住民基本台帳と外国人登録者数によるものであり、12 月末時点の世帯数を基に算出した。

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