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人口減少社会に突入した浜松市

7月1日、浜松市は市制100周年を迎えた。市制施行時の人口は、36,782人。当時とは市域が違うため単純比較はできないが、この100年で浜松市は大きな発展を遂げてきた。次の100年に向けて更なる飛躍を遂げたいところだが、市制100周年を節目に浜松市は人口減少社会に突入している。

今年2月に発表された2010年の国勢調査の速報値によると、浜松市の人口は2005年の前回調査と比べ0.4%減少し、800,912人となった。国勢調査で人口が減少に転じたのは、終戦直後の混乱期を除けば、調査開始(1920年)以降初めてのこと。

国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計(2005年の国勢調査結果が基準)によると、浜松市の人口は、2010年調査まで増加し、2015年調査から減少すると推計されていた。しかし、2008年のリーマンショックを境に浜松市の雇用環境は急激に悪化。そのため、浜松市外への転出が増加し、想定よりも早く人口減少に転じたもの思われる。

人口減少社会にどのように対応すればよいのだろうか。まず考えられるのは、新たな雇用機会の創出により、人口減少のペースを少しでも和らげること。人は職を求めて移動する。製造業の競争力維持はもちろん、高付加価値サービス業の育成や、農林水産といった地域資源の再生も重要になってくる。

同時に、交流人口(市外から浜松に訪れる人)の増加を図りたい。浜松市は、観光資源に恵まれているものの、観光都市のイメージは薄い。見方を変えれば交流人口増加の伸びしろは大きい。

今までの100年は定住人口の増加が浜松の発展を示す大きな指標だった。これからの100年は、浜松を訪れる人の増加が浜松発展の大きな鍵の一つとなろう。

グラフ:国勢調査 浜松市の人口推移
本稿は7月7日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。

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