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浜松市内百貨店売上高の推移

来月(2011年11月)は、浜松市の中心市街地にとって節目の月となる。遠鉄百貨店の新館が開業する一方、松菱の経営破たんから10年を迎える。そこで、浜松市内の百貨店売上高の推移を調べてみた。

市内に百貨店が3店(遠鉄百貨店、松菱、西武百貨店)共存していた最終年度である1996年度をみてみると、3店舗の合計売上高は656億円あった。1997年末に西武百貨店が撤退したため市内百貨店の合計売上高は減少したが、既存2店舗の合計売上高は若干押し上げられた。しかし勢いは持続せず、松菱経営破たん直前の2000年度の合計売上高は538億円となり、西武百貨店が持っていた売上高がまるまる無くなってしまった。

松菱経営破たんにより、市内の百貨店は遠鉄百貨店だけとなった。遠鉄百貨店はかつて西武百貨店や松菱にあった人気ブランドを取り込むなどの経営努力につとめ、2007年度には392億円まで売上を伸ばした。しかし、2008年秋のリーマン・ショック以降売上が低迷し、2010年度には325億円と、遠鉄百貨店単体でみると、松菱経営破たん直前の年間売上高(333億円)をも下回った。

松菱の経営破たんから10年が経過。建物はまだ残っているが、松菱が持っていた205億円の百貨店売上高は消えてしまった。1996年度と比較すると、市内百貨店売上高は半分以下の水準まで落ち込んでいる。

今まで、浜松市の百貨店は郊外大型店に客を奪われる立場にあった。しかし、郊外大型店は出店が一巡し、テナントが重複するなど同質化がみられるようになってきた。そうした中、郊外大型店にないライフスタイルの提案を武器に遠鉄百貨店の新館が開業する。百貨店を核とした中心市街地の再生に期待したい。

グラフ:浜松市内百貨店売上高の推移

(備考)各年度は(3月〜翌年2月)。新聞報道等をもとに作成。
本稿は 10 月 6 日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
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