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全国を上回った景況感

 景気が良いか、悪いかを表す代表的な指標の一つに「業況判断DI」がある。「業況判断DI」とは、業 況が「良い」と判断している企業の割合(%)から「悪い」と判断している企業の割合(%)を差し引 いた数値のこと。しんきん経済研究所では、3ヶ月ごとに景気動向調査を実施し、業況判断DI を発表し ています。また、同様の調査を信金中央金庫が全国の中小企業を対象にして実施しているので、全国と 県西部地域の景況感の比較もできる(グラフ参照)。
 グラフをみてみると、2008 年9 月のリーマンショック前まで、県西部地域の業況判断DI(以下DI)は、 悪い時は全国と同程度まで落ち込むものの、その他の時期は常に全国の数値を上回っていた。相対的にみれば、 県西部地域は「全国よりも元気な地域」だったといえる。しかし、リーマンショックを境に立場が逆転。全国 のDI も大幅に悪化したが、県西部地域はそれ以上のペースでDI が悪化した。2009 年半ばには、県西部地域 のDI の悪化に歯止めがかかり、持ち直してきたが、全国の数値を上回ることはできなかった。東日本再震災 直後には再び全国を上回るペースでDI が悪化した。ただ、東日本大震災の影響は一時的なものにとどまり、 直近の2012 年3 月調査では、3 年6 ヵ月振りに全国の数値を上回った。リーマンショック後から続いた「全 国よりも元気のない地域」からは脱しつつある。
 県西部地域のDIを時系列でみても、すでにリーマンショック直前の水準以上に回復している。ただし、 リーマンショック前とは、経営環境は大きく変わってしまった。経営の舵取りが難しい時代となったが、 歴史を振り返ると、経営環境が激変する時期に、次世代に飛躍する企業や新産業が生まれている。今こ そ「やらまいか精神」を発揮する時代といえよう。

業況DIの推移

本稿は6 月7 日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
静岡県西部地域しんきん経済研究所とは遠州信用金庫と浜松信用金庫が共同で設立したシンクタンクです。

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