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フラワーパーク入場者数の推移

長らく低迷していた株価が上昇基調に転じているが、政府や日本銀行の新しいトップによる、大胆な脱デフレ施策に対する期待感がマインドに反映しているのであろう。

変って当地域でも歴史ある市民憩いの場に新たなトップを迎えることとなった。憩いの場とは「はままつフラワーパーク」(以下、フラワーパーク)であり、伸び悩む入場者数に対して、栃木県の「あしかがフラワーパーク」を日本一の民間植物園に育てた実績のある塚本こなみ氏を招いて大胆な改革を発表した。

フラワーパークの入園者数の推移をみてみると、1991年度の66万人をピークに減少基調となり、現在はピーク時の半分以下の25万人前後で推移している。「失われた20年」という言葉がフラワーパークにも当てはまる。もっとも株価と違い、新理事長への期待感だけでは入場者数は増加しないであろう。具体的な入場者増加対策が必要だが、すでに矢継ぎ早に対策を打ち出している。

まずは、園内の花の美しさに応じて料金を変更する「変動料金制」を導入。しかも7〜9月は無料にするという。また、老朽化したトイレや休憩施設の改善、坂道の多い園内を回遊しやすくする仕組みなどで利用者の満足度を高めようとしている。

フラワーパークでは新体制の下、これらの対策により、2015年度の入園者目標を36万人としている。浜松市民が何度も足を運ぶ価値のある施設だと実感し、市民からの口コミで遠方からの来場者も増加していけば目標達成はもちろん、目標を大幅に上振れする可能性も十分に秘めているといえる。

円高の影響

本稿は4月4日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
静岡県西部地域しんきん経済研究所とは遠州信用金庫と浜松信用金庫が共同で設立したシンクタンクです。

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