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浜松市の健康寿命と平均寿命

厚生労働省が今年の7月に発表した2013年の簡易生命表によると、日本の男性の平均寿寿命は80.21歳で、女性は86.61歳となった。男性が初めて80歳を超えるとともに女性も過去最高を更新、国内の平均寿命は年々上昇傾向にある 。
平均寿命とともに「健康寿命」という指標がある。平均寿命は0歳児が平均して何歳まで生きられるかを表したもので、健康寿命は日常生活が健康面で支障なく自立した生活ができる期間を表す。19の政令指定都市と東京都区部を合わせた20大都市の男性の平均寿命と健康寿命を差し引いた「健康でない期間」は9.46年であった。誰もがいつまでもいきいきとした生活を送りたいと願うところだが、人生を全うする残り約9年半ほどの間、病気や障害などによって不自由に感じながらも日常生活を送らなければならない。浜松市をみると、平均寿命は81.20歳、健康寿命は72.98歳でいずれも最上位、「健康でない期間」は8.22年と30大都市平均に比べて1.24年短く、それだけ長く健康な生活を送ることができる。
今後も平均寿命が伸びていくようであれば、それに応じて健康寿命も伸ばす取り組みが必要である。少しでも長く健康でいられるよう、早い時期から健康づくりのための運動やバランスのとれた食生活、日頃の体調管理、感動や生きがいの発見、社会への参画など、自らのライフサイクルに沿った健康な生活習慣を身に付けることが大切だろう。

グラフ:浜松市内の空き家率

本稿は9月18日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
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