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防災ホッとメールの登録状況

近年、猛暑や大雨、日照り、暖冬、大雪など異常気象が多く取り沙汰される。特に、先月の台風18号に伴う記録的な大雨は、浜松市の多くの地区で道路冠水や床上浸水、土砂崩れ等の被害をもたらした。このような災害に対して携帯電話各社では、今回の大雨に限らず地震や津波、各種さまざまな災害等が発生した際に、被災のおそれのある地域を対象に、メールによる緊急速報を配信している。就寝中であっても緊急速報に気づくことができれば、速やかに身を守る行動を取ることができる。

浜松市でも市民を対象に緊急情報に加えて気象情報や防犯情報、地域情報などを配信する「防災ホッとメール」サービスを提供している。携帯電話各社の緊急速報よりも細かい地区を限定できるとともに必要な情報を選択することも可能となっている。

2014年に実施した浜松市民アンケートによると、市民全体では防災ホッとメールを「すでに登録している」割合が16%、「知っているが登録していない」が47%、「知らない」が36%であった。「すでに登録している」と「知っているが登録していない」とを合わせた認知度は63%と、約3人に2人が防災ホッとメールを知っている。「すでに登録している」を年代別にみると、最も登録している割合の高い年代は40代の25%で、次いで30代と50代が19%であった。40代をピークに年代が遠ざかるにつれて「すでに登録している」割合は下がる傾向にあり、登録状況はまだまだといったところだろう。

携帯電話各社の緊急速報も浜松市の防災ホッとメールも有事の際の通知である。より多くの人に登録してもらうことが重要である。広報の強化や登録を促す活動、市民がもっと必要と感じる配信サービスの拡充を期待したい。

図表 防災ホッとメールの登録状況資料 第41回浜松市民アンケートをもとに当研究所加工作成

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