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太陽光発電都市からスマートシティへ

経済産業省が発表している「市町村別再生可能エネルギー導入状況」によると、再生可能エネルギー固定価格買取制度に基づく浜松市の太陽光発電導入量(家庭用も含む全出力)は23万4,579kW。全国1,741の市区町村中でトップとなっている。ちなみに10kW以上の発電設備の導入件数も日本一。発電量に関する統計はないが、浜松市は日照時間も全国トップクラスなので、「発電量=導入量×日照時間」と仮定すると、発電量も浜松市が日本一であるといっていい。

全国的にみると、太陽光発電の設置は域外資本の事業者が中心で、地元の事業者は3割程度といわれている。そのため、地域経済への波及が限定的になっているのが問題視されているが、浜松市は地元企業や市民による設置率が約9割と高く、太陽光発電が地域経済活性化の一翼を担っている。
浜松市では平成24年度から新エネルギー推進事業本部を設置(昨年6月まで)し、再生可能エネルギーの導入を促進、東日本大震災後のエネルギー政策の方向性をいち早く見極め先手を打ってきた。地元 事業者中心による太陽光発電日本一はその成果といえよう。

もっとも浜松市は「太陽光発電日本一」の地位に甘んじてはいけない。浜松市は海、湖、川、山など多様な自然環境に恵まれており、太陽光以外の再生可能エネルギーも大きな可能性を秘めているはずだ。さらには、再生可能エネルギーは季節、時間帯、天候などに左右され、安定供給が難しいという弱点もあるため、需要と供給をコントロールし、エネルギーをスマートに使う(賢く使う)仕組みも求められる。浜松市の目指すべき将来像は「日本一のスマートシティ」であり、「太陽光発電日本一」はその一里塚に過ぎないといえよう。

図表 太陽光発電都市からスマートシティへ

出所 経済産業省 再生可能エネルギー導入状況を加工

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