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浜松市のものづくりの変遷

NHK連続テレビ小説で現在放映されている「とと姉ちゃん」。放送当初は1930年代の浜松が舞台となっており、主人公の父親が繊維関係の会社につとめ、自宅周辺には布を干す大きな物干し台があるなど、浜松が繊維のまちであったことがうかがえる。

浜松の製造品出荷額等の産業別構成比の変遷をみてみると、戦前(1935年)は繊維産業が約7割を占め、ドラマと同じく繊維が一大産業の都市であった。戦後は、戦前からの繊維産業に加え、楽器、輸送用機器の3大産業を中心に浜松のものづくりは発展した。高度経済成長期(1965年)は繊維産業が18.2%、楽器産業が22.3%、輸送用機器産業が27.8%とこの3産業で全体の68.3%を占めている。

最近の(2013年)の構成比をみると、繊維産業、楽器産業とも約1%に落ち込んでいる。現在、出荷額等の半分弱を占め主力産業となった輸送用機器産業も、二輪車産業は激減し、現在は自動車産業が主流となるなど、50年間でその中身が大きく変化している。

浜松のものづくりの変遷を振り返ると、時代の変化に伴い、主力産業を世代交代させながら発展し、現在は自動車産業への依存度が高まっている。今のところ、日本の自動車産業は国際競争力を保っているし、トヨタ、スズキなどの自動車メーカーは今後も成長していくだろう。しかし、国内自動車メーカーの国際競争力は衰えなくても、国内生産が飛躍的に伸びる可能性は極めて低い。長期的にみれば、かつての繊維産業、楽器産業、二輪車産業のように国内生産は減少する可能性もあり、今のうちから次世代の主力産業を育てていく必要がある。

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