リサーチニュース リサーチニュース

ホーム > しんきん経済レポート > 浜松市の人口、10年前との比較

浜松市の人口、10年前との比較

5年ごとに実施している国勢調査によると、2015年10月1日現在の浜松市の人口は797,980人となった。前回の010年調査と比較すると2,826人減少し、また2005年調査との比較では6,052人の減少となった。

グラフで示すと浜松市の人口分布は以下の通りとなる。まず、最も人口の多い年齢は67歳の13,582人、この年齢は第一次ベビーブーム世代に属する。60代を除き次に人口の多い年齢は42歳の12,447人 であり、彼らは第二次ベビーブーム世代である。1歳児の人数は6,602人となっており、67歳の人口と比較すると48%、42歳との比較では53%でしかない。第二次ベビーブーム世代の子作りも概ね終わり、減少傾向が強まっていることから、ここ数年で5,000人台になると予想される。

次に、10年前(2005年調査)との比較をみると、色の濃い棒線の通りの増減となった。まず65歳前後の大幅な増加はこの世代が単純に10歳年を重ねたことが主な要因であり、また55歳前後の大幅な減少も同様とみられる。同じく40 代の大幅な増加と30代の減少も同様だろう。これら以外で分かることは70歳超の人口が増加したこと、および30歳未満の減少が止まらないことである。今後も成人になる人口は減り続けるため、それに応じて出生数もますます減り続けるだろう。

職場環境に照らして考えてみると、50代が大幅に減り20〜30代も減っていることから、減った分のしわ寄せがおそらく40代に集まり、上司が行うべき管理業務と部下が行うべき営業部門を40代が同時に 掛け持つということが起きているのではないか。人口が減少していく中、若手の人材確保と高齢者の継続雇用、今の40代の流失防止と人材育成が年を追うごとに重要な問題となってくるだろう。

 

図表 浜松市の人口分布と10年前との比較
出所 しんきん経済研究所

しんきん経済レポート一覧へ