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浜松市の農業産出額(全国7位)

農業産出額とは、農業施策の推進や企画の基礎となる重要な基礎資料。2006年までは毎年市町村単位の算出額が公表されていたが、2007年以降は都道府県単位の公表しかなくなっていた。そのため、長らく市町村単位の実態が把握できないでいたが、農業の成長産業化に向けて現場の実態を重視した施策展開が求められている現状に鑑み、8年ぶりに市町村単位の算出額が公表された。

浜松市の2014年農業産出額(推計値)は484億円。市町村別ランキングでは7位に位置する。2006年までの調査とは、調査手法が簡便化されたことに加え、従前の算出方法との相違点も多い。そのため、単純比較はできないが、浜松市の農業産出額はこの8年間で11%減少(540億円→484億円)、ランキングも4位から7位に低下した。ランキグが低下したとはいえ、人口や製造品出荷額等のランキングより上位に位置している。また、ランキングをみると1位が田原市になっているのをはじめ、豊橋市が10位に入っている。遠州・東三河地域は全国有数の農業産地といえよう。

我が国の農業は「一戸当たりの経営耕地面積が狭く規模の経済が働かない」「農業就業者が減少かつ高齢化している」「農地制度の硬直性と耕作放棄地の増大」「安価な海外農産物の流入」などの課題が山積している。浜松の農業も同様の問題を抱えており楽観できる状況にないが、大消費地(東京、大阪、名古屋)に近いことに加え、地産地消を行うには十分な人口規模があるという地の利がある。また、農業が盛んなだけではなく、2次産業・3次産業にも厚みがあり、6次産業化や農商工連携にも取り組みやすい。さらには、2014年にジェトロ浜松貿易情報センターが設置され、農作物輸出の支援体制も整ってきた。浜松の地域特性を活かした農業創生が可能といえよう。

 

図表 浜松市の農業産出額(全国7位)
出所 農林水産省資料をもとに、しんきん経済研究所作成

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