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人口流入都市浜松を目指そう

先月、静岡市の人口が政令の目安である70万人を割り込んだことが話題となった。浜松市の人口も2008年の81万人をピークとして減少に転じ、現在は80万人(推計人口)を割り込んでいる。人口減少問題は静岡市同様深刻だ。

人口増減の要因は、出生・死亡に伴う自然動態と、転入・転出に伴う社会動態の2つに分けることができる。浜松市の場合、2008年までは自然動態、社会動態とも増加していたが、社会動態は2009年から、自然動態は2011年から減少に転じている。

自然動態は「出生−死亡」、社会動態は「転入−転出」という単純な計算式で求められ、人口減少に歯止めをかけるためには、「①出生数を増やす」「②死亡数を減らす」「③転入を増やす」「④転出を減らす」の4方法しかない。うち、「②死亡数を減らす」は市民の健康増進、交通死亡事故防止等の対策が考えられなくもないが、人口対策としては適さない。今後、高齢者の死亡が増加することから、死亡数が増加することは確実だ。また、「①出生数を増やす」は、浜松市のみならず日本全体の重要課題であることは間違いないが、政策効果があらわれるまで時間がかかる。グラフをみると自然動態の折れ線(点線)は、緩やかな右肩下がりとなっているが、今後も自然動態は減少が続いていくものと思われる。 一方、社会動態の折れ線(実線)をみると、毎年の変動幅が大きく、方向性も定まっていない。リーマンショック直後の2009年は4,000人を超える減少となっているが、2016年はマイナス3人と、増加まであと一歩のところまできている。産業振興、雇用創出、住みよいまちづくりなど多面的な取組により、「③転入を増やす」「④転出を減らす」を実現することは可能だ。

日本の人口減少は当面の間避けられない。しかも、一部の大都市に人口は集中し、地域間の人口格差は益々広がるものと思われる。日本全体でみれば人口減少=少子化問題だが、浜松市の場合、人口流入都市を目指す対策も重要だ。

図表 人口流入都市浜松を目指そう
出所 浜松市ホームページ

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