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リニア開通後の東海道新幹線活用

今から10年後(2027年)に品川−名古屋間の開通が予定されるリニア中央新幹線。今まで「のぞみ」で1時間40分弱かかっていた品川−名古屋間の所要時間は、リニア新幹線によって40分へと大きく短縮される。東京−名古屋間が1時間を切る通勤圏内となり、ヒト、モノ、カネによる経済活動がより活発に行き交うようになると期待される。

さて、リニア中央新幹線が開通すると既存の東海道新幹線はどうなるのだろうか。現在の東海道新幹線の17時台の下りの本数をみると、東京駅から「のぞみ」が10本、「ひかり」2本、「こだま」3本の計15本が1時間内に発車している。また、名古屋駅を発車する新幹線は13本である。現状、リニア新幹線の稼働により、「のぞみ」が無くなるという話は聞かないが、「のぞみ」の本数が減るという案が有力である。仮に「のぞみ」が減ったとしたら、「ひかり」と「こだま」の本数は増えるのであろうか。東京から出発する新幹線のうち、浜松に止まる新幹線は「ひかり」1本と「こだま」2本のわずか3本のみであり、東京から発車する10本の「のぞみ」は浜松を素通りしているのが現状である。

今後、浜松を通過する「のぞみ」が減り、浜松に止まる「ひかり」や「こだま」が増えるのであれば、リニア開通は浜松市にとっても望ましいことである。東海道新幹線を使って貨物を運ぶという意見もある。そうなれば、浜松は東京−名古屋間の中間地点として新幹線の物流拠点となるチャンスもあるだろう。他にも、静岡県知事が要望している静岡空港の新幹線駅の開設や、浜松に止まる「ひかり」を増やして浜松に来るビジネスマンの利便性を高める、または観光目的による静岡県内の新幹線フリー切符といった、東海道新幹線の新たな活用方法を見い出せるのではないか。静岡県および浜松市はJRに対して東海道新幹線の有効活用を大いに提案していくべきである。

図表 リニア開通後の東海道新幹線活用

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