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浜松市内の製造業事業所数及び従業者数の推移

2017年工業統計調査(速報)によると、2016年の浜松市の製造品出荷額等は1兆7,828億円と県内では静岡市を下回り、2位となった。製造業事業所数(従業者数4人以上の事業所)も1,944カ所と2,000カ所を割り込んでいる。また、2006年に比べ906カ所も減少している。2008年のリーマンショック後で落ち込みが大きく、その後も製造拠点を海外や市外に移す動きが進み、減少傾向が続いている。

従業者数の推移を見ても、2006年当時9万人を超えていたが、2016年には67,714人と24,342人も減少している。製造業事業所数の減少に伴い、従業者数も減少していると言える。今後6.5万人を割り込むのも時間の問題だと思われる。

浜松市は「ものづくり都市」と言われているが、製造業事業所数及び従業者数の減少を見ると、足元から崩れ始めているように思える。

浜松市としては、製造業事業所数及び従業者数の減少傾向に歯止めをかけたいところではある。しかしながら、中小製造業を取り巻く受注構造が大きく変化してきている。特にEV化が進展した場合、部品の約4割が不要になると言われている。現在、自動車部品関連の中小企業は高水準の生産が続いており、受注が急減することはないため、危機感が少ないが、将来EV化が本格的に進展した時に慌てる、いわゆる「ゆでガエル状態」になることを危惧している。

したがって、現状を打破するためには、EV化進展への対応、強みである加工技術の他分野への応用、製造業によるイノベーションの創出、相乗効果が見込まれる関連産業の企業誘致など、製造業の自主的経営革新はもちろんのこと、産官学の連携により活性化する必要がある。「ものづくり都市浜松」が復活と言えるためには、製造品出荷額等、製造業事業所数及び従業者数などを定期的にウォッチし、増加していくことも大切である。

 

浜松市内の製造業事業所数及び従業者数の推移
出所:工業統計調査をもとにしんきん経済研究所作成

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