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毎年上がる最低賃金 今年度は858円に

最低賃金とは、国が賃金の最低額を定め、使用者はその最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとする制度で、地域別最低賃金は都道府県ごとに定められている。静岡県の最低賃金は時間額832円(8月現在)。先月、最低賃金を26円引き上げ858円とする答申を行っており、予定通りいけば今秋にも最低賃金が改訂される。

静岡県の最低賃金の推移をみると、平成10年代は600円台だったのが右肩上がりで上昇、特にここ3年間は毎年25円前後の大幅な引き上げが続いている。現政権は最低賃金を毎年3%程度ずつ引き上げ、将来的に1,000円(全国加重平均)まで引き上げる方針を示しており、今後も上昇が続くと予想される。

最低賃金の引き上げは従業員からみると収入増が期待できる一方、企業からみるとコスト増要因となる。最低賃金が600円台だった頃は、最低賃金は文字通り“最低の時間給”であり、実際の求人時給イコール最低賃金の企業は少なかった。ところが、手元にあるアルバイト求人情報誌をみてみると、現在の最低賃金付近で募集している企業は少なからずあるし、850円前後で募集している企業も目立つ。これら企業は時給引き上げが必須となるし、今後も最低賃金が引き上げられるたびに賃上げが必要となろう。

企業の利益は単純化すれば「売上」から「費用」を引いたもの。安売り競争で成長してきた企業の中には低賃金の従業員がいつでも雇える前提で成り立っていたところも多い。しかし、時代は変わった。人件費は費用ではなく、価値を生み出す源泉と捉える発想が必要だ。

 

図表:毎年上がる最低賃金 今年度は858円に
出所:静岡労働局資料をもとにしんきん経済研究所作成

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