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高等学校卒業者の求人倍率は改善

2018年11月15日

2018年3月におけるハローワーク浜松管内の高等学校卒業者の求人倍率は、1.97倍であった。求人倍率とは、求職者(仕事を探している人)1人当たり企業から何件の求人があるかを示す労働環境についての経済指標である。求人倍率が1.97倍であれば、1人当たり1.97件の求人があることを意味し、倍率が高いほど1人当たりの求人件数は多くなる。

高等学校卒業者の求人倍率の推移を見てみると、2014年3月は1.17倍であったが、4年後の2018年3月には1.97倍と2倍近い倍率に増加している。これは、高等学校卒業者の求職者数が毎年2,000人弱と横ばいで推移しているのに対して、企業側が求める求人数が4年で2倍近く増加していることが要因だ。もはや「雇用環境が改善している」という状態を通り越して、「人手不足」の状態が目立つようになってきている。

また、高等学校卒業者の就職内定率は、2018年3月で99.8%と高い。これは、高等学校卒業者の就職活動において、主に高校の進路指導担当教諭が企業を回って求人枠を獲得した上で、その枠に見合った生徒を推薦し、企業との面接を経て内定が決まる流れが影響している。今後も、高い内定率・求人倍率を背景に、高校と企業との積極的なマッチングが期待される。

浜松市も人口減少が進展する中、人手不足の問題はますます重要になってくる。団塊の世代が定年退職する一方で、少子化により、高等学校卒業者を含む新卒者の総数も減少していく。このままでは、慢性的な人手不足に陥ってしまう。この状態を打破していくためには、省力化、生産性の向上、高齢者の雇用、女性の活用など積極的な取組みが求められる。

図表:高等学校卒業者の求人数・求職者数・求人倍率の推移
出所 ハローワークの資料をもとにしんきん経済研究所作成

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