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浜松市の60歳以上の就業率

2019年6月20日

「働き方改革関連法」が本年4月から順次施行され、各企業では長時間労働の是正、柔軟な働き方、雇用形態に関わらない公正な待遇など、様々な取組みが行われ始めている。働き方改革の背景には、今後懸念される人口減少による国全体の生産力低下があり、中でも、高齢者の就労促進は生産年齢人口の減少を補うための重要な施策といえる。

企業にとって高齢者を雇用することは、知識・経験・技術・人脈など、数多くのメリットがある。そのため、企業は定年年齢の引上げや定年制の廃止、賃金体系の見直しなど、高齢者従業員の確保に努めている。制度面の充実は当然に必要ではあるが、やりがいを持って働いてもらうためには、会社に必要とされていると感じる環境作りも大切ではないだろうか。

下のグラフは主要政令指定都市の60歳以上の就業率を表したものである。2015年の結果をみると、浜松市は政令指定都市20市の中で60歳以上の就業率が最も高く、32.7%となっている。一方で、札幌市は25.6%と7.1ポイントの差がある。また、2010年との比較をみると、浜松市は0.5ポイント上昇している一方で、首都圏である横浜市は0.9ポイント、名古屋市は1.0ポイント、大阪市は0.9ポイント低下している。この数字を見ると、浜松市は他市と比較して、高齢者が働きやすい環境が整っていると言える。しかしながら、60〜64歳では就業率が65.9%と6割を超えているが、65〜69歳では45.5%と半数以下、70〜74歳では27.8%と3割以下に下がる。浜松市の健康寿命は男性が73.19歳、女性が76.19歳(いずれも2016年)と政令指定都市20市の中で最も高い。仕事はリタイアしたが、健康な高齢者は大勢いるのである。まだまだ元気な高齢者の活躍を期待したい。

図表:主要政令指定都市の60歳以上の就業率
出所 国勢調査を基に研究所加工作成

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