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浜松市民の消費動向の変化③(乳卵類編)

2019年9月5日

浜松市が家計調査の公表対象自治体になってから10年が経過。10年間で浜松市民の消費動向がどのように変化してきたかをみてみる。1回目の「穀物編」(2019年5号3月21日配信)、2回目の「魚・肉編」(2019年9号6月6日配信)に続き、3回目は乳製品・卵についてみてみる。「穀物編」では、米からパンへ、「魚・肉編」では、魚から肉へ消費動向が変化していることがみてとれた。

乳卵類の消費支出をみると、この10年間で23.0%増、額にして年間約9千円消費が増加した(08年=38,672円、18年=47,562円)。食料全体ではこの10年間で2.3%の増加にとどまっているなか、乳卵類の消費は伸びている。

もっとも、全ての品目が増加しているわけではなく、「牛乳」は10年間で消費支出が4.9%減少した(家計調査では低脂肪乳も「牛乳」に含まれる)。一方、牛乳を加工して作られる乳製品はこの10年間で大幅に伸びている。特に伸びが著しいのが「ヨーグルト」と「チーズ」で、いずれも約80%増加している。

「ヨーグルト」は昔から知られている整腸作用に加え、免疫機能を高めるなどの「機能性ヨーグルト」が浸透してきたこともあり、消費支出が伸びている。「牛乳」と「ヨーグルト」の消費支出を比較すると、2008年は「牛乳」(16,285円)と「ヨーグルト」(8,221円)の差は約8,000円あった。ところが2018年には「牛乳」(15,488円)、「ヨーグルト」(14,846円)と依然「牛乳」の方が多いものの、その差は1,000円未満に縮小している。「ヨーグルト」の消費支出が「牛乳」を上回る日も近いだろう。

「バター」は32.9%増加した。「穀物編」でみたとおり、米からパンへ主食が変化していることが増加理由の一つといえる。ちなみに、10年前は「バター」よりも「マーガリン」(マーガリンは油脂なのでグラフには登場しない)の消費支出が多かったが、現在は「バター」が「マーガリン」を上回っている。

卵は12.3%増加した。10年前はコレステロールの摂取基準があり「卵は一日一個」といわれていたが、現在は摂取基準が撤廃されている。「ヨーグルト」同様、健康に関する知識の高まりが、増加理由の一つと思われる。

図表:家計調査からみた消費動向の変化(乳卵類編)*2008年と2018年の比較
出所 総務省家計調査をもとにしんきん経済研究所作成

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