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少子化 進む

2019年12月19日

厚生労働省が毎年公表している人口動態統計によると、2018年における国内の年間出生数は前年比2.7万人減の91.8万人となった。今回も過去最少を更新したが、この減少ペースだと2019年には90万人を下回りそうだ。1人の女性が生涯に産む子供の数にあたる合計特殊出生率はここ数年1.4で推移しており、人口を維持できるとされる水準の2.07には程遠い状況にある。

では、浜松市の出生の状況はどうか。浜松市における2017年の浜松市の出生数は前年比314人減の6,244人であった。浜松市の出生数のうちの94%は20〜30代女性によるものであり、少子化対策の主軸は彼女たちであろう。その20〜30代女性人口と出生数において、2008年を各100とし、それ以後の推移を表したのが下のグラフである。20代女性の出生数は2017年には68となり、2008年比で3割超の減少と大きく落ち込んだ。一方、30代女性の出生数は93と1割に満たない落ち込みにとどまっており、30代の女性人口86と比べて落ち込みは緩やかである。その理由は、女性の晩婚化が進んだことで20代での出生が減り、30代での出生が増えたためと考えられる。ただし、20代女性の出生の落ち込み分を30代女性の出生数の増加分でカバーしきれず、深刻な状況にある。今回のグラフでは検証できないが、未婚の増加や晩婚化の進行も含めた1世帯あたりの出生数の減少も進んでいるものと推測される。

出生数の減少が今後も続くと、地域社会の継続が難しくなる。人口減少で最も影響を受けるのは地方行政機関である。地方行政機関は人口減少を食い止めるための実行策を打ち出していくことが早急に求められる。

図表:20-30代の女性と出生数の推移(2008年=100)
出所 静岡県人口動態統計および浜松市人口を基に研究所加工作成

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