2024年7月5日
「2024年4~6月期 中小企業 景気動向調査」 結果報告
製造大手メーカーの減産の影響で、業況DIは2四半期連続でやや悪化
一般財団法人しんきん経済研究所は、県西部地域の中小企業を対象に行なった「中小企業景気動向調査」の調査結果をまとめましたので、ご報告します。
-
1.調査概要（調査／しんきん経済研究所、協力／浜松商工会議所）
調査時期 2024年6月1日〜7日
調査対象 静岡県西部地域の中小企業658社
回収状況 回収数629社（回収率95.6％）
調査方法 調査表を用いた面接聴取（遠州信用金庫、浜松いわた信用金庫に委託） -
2.調査結果
�� 2024年4〜6月期の業況
�� 2024年7〜9月期の見通し2024年6月調査の県西部地域の中小企業業況判断指数＊は、全産業ベースで-19.4となり、前回3月調査（-15.8）と比べて3.6ポイント悪化となった。コロナ終息後では初めて2四半期連続の悪化となった。
製造業全般の業況DIは「自動車メーカーの認証不正発覚」による「大手メーカーの減産」の影響で、2四半期連続で悪化した。非製造業は「材料価格の高騰」や「人手不足」などが影響し、不動産を除いてマイナス水準となった。
＊（DI＝「良い」とみる企業の割合から「悪い」とみる企業の割合を引いた数値）
次回の業況DIは2.0ポイント改善の−17.4を見込む。�� 主な業種別の動向
業種と業況DI
今回（見通し）業界DIの動向 全体
-19.4（-17.4）製造大手メーカーの減産の影響で、２四半期連続でやや悪化。 製造業
-33.5（-25.3）自動車メーカーの認証不正発覚による減産で、２四半期連続で悪化。 二輪車部品製造
-31.4（-31.4）大手メーカーの減産により、小幅悪化。 自動車部品製造
-43.5（-23.2）自動車メーカーの認証不正発覚を受けて、２四半期連続悪化。 機械部品製造
-47.5（-33.9）原材料価格の上昇等で、大幅悪化。 楽器部品製造
-38.9（-33.3）安定した受注で、改善。 繊維製造
-12.5（-29.2）改善し、売上額DIもプラス水準に。 製茶製造
-41.2（-35.3）最盛期を迎えるも、やや悪化。 製材製造
-72.7（-72.7）原材料価格の高騰で、さらに悪化。 卸売業
-13.3（-14.7）業況DIおよび主要項目は、いずれもやや悪化。 小売業
-11.3（-24.2）２四半期連続の改善。 建設業
-4.2（-7.0）小幅悪化で、４四半期ぶりにマイナスに転じる。 不動産業
15.6（8.9）４四半期連続の改善。 飲食・宿泊・レジャー等
-9.5（-4.8）浜名湖花博2024により、改善。
