2024年10月4日
「2024年7~9月期 中小企業 景気動向調査」 結果報告
大手メーカーからの受注回復を受けて、業況DIは３四半期ぶりに改善
一般財団法人しんきん経済研究所は、県西部地域の中小企業を対象に行なった「中小企業景気動向調査」の調査結果をまとめましたので、ご報告します。
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1.調査概要（調査／しんきん経済研究所、協力／浜松商工会議所）
調査時期 2024年9月1日〜6日
調査対象 静岡県西部地域の中小企業658社
回収状況 回収数623社（回収率94.7％）
調査方法 調査表を用いた面接聴取（遠州信用金庫、浜松いわた信用金庫に委託） -
2.調査結果
�� 2024年7〜9月期の業況
�� 2024年10〜12月期の見通し2024年9月調査の県西部地域の中小企業における業況DIは、全産業ベースで−14.5となり、前回6月調査（−19.4）と比べて 4.9ポイント改善した。
製造業全般の業況DIは「自動車メーカーの認証不正発覚」による影響は少なくなり、「大手メーカーからの受注回復」を受けて、3四半期ぶりに改善した。
非製造業は「仕入価格の高止まり」「猛暑」「人手不足」などが影響し、主に小売・卸売が悪化した。
＊（DI＝「良い」とみる企業の割合から「悪い」とみる企業の割合を引いた数値）
次回の業況DIは2.8ポイント改善の−11.7を見込む。�� 主な業種別の動向
業種と業況DI
今回（見通し）業界DIの動向 全体
-14.5（-11.7）大手メーカーからの受注回復を受けて、3四半期ぶりに改善。 製造業
-21.0（-18.6）製造業すべての業種で改善し、3四半期ぶりに改善。 二輪車部品製造
-24.5（-10.2）受注回復で、3四半期ぶりに改善。 自動車部品製造
-22.7（-11.9）受注回復で、4四半期ぶりに大幅改善。 機械部品製造
-20.7（-29.3）受注の増加がみられ、大幅改善。 楽器部品製造
-22.2（-33.3）受注は堅調で、2四半期連続の改善。 繊維製造
-4.5（-31.8）受注は堅調に推移し、3四半期連続の改善。 製茶製造
-14.3（-21.4）5四半期ぶりに改善。 製材製造
-60.0（-50.0）改善するも、マイナス幅は大きい。 卸売業
-17.3（-16.0）収益悪化で、3四半期連続の悪化。 小売業
-29.5（-23.0）猛暑により、3四半期ぶりに悪化。 建設業
2.8（2.8）改善しプラス水準に転換、次回は横ばいの見込み。 不動産業
6.8（11.4）5四半期ぶりの悪化、次回は改善見込み。 飲食・宿泊・レジャー等
0.0（-10.0）インバウンドの好調や売上の回復で、改善。
