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人口は減少するも、世帯数は増加
人口は減っているにもかかわらず、浜松市の世帯数は増えている。国立社会保障・人口問題研究所や浜松市の将来人口予測では、今後、浜松市は人口減少が進むと予測するが、一方で世帯数においては約30年間伸び続けると浜松市は予測する(浜松市2013年3月推計より)。
国勢調査によると、浜松市における2015年の人口は78.0万人となり、10年前と比べて6,720人減少した。一方で、世帯数は22,710増の30.8万世帯となった。住居の種類別でみると、とりわけ、増加世帯の中でも持ち家の増加は19,955となり、増加世帯に占める持ち家の割合は9割弱となった。
浜松市の1世帯あたりの人数は2.5人となった。サザエさんの視聴率は年々減少傾向にあるが、三世代が同居するサザエさんと核家族化が進む現在のわたしたちの生活スタイルとではかなり隔たりがあるのも視聴率低下の理由の一つだろう(もちろんテレビ離れや他の理由もあるが)。世帯人数が少人数化しているため、世帯数が増えている。
新しい家を建てたい子供世代の希望もあるが、子供世代との同居を必ずしも望まない親世代のニーズもあり、家族としての捉え方は年々変化してきている
さらに、若者やシニアの一人、二人世帯も増えていることから、新築住宅やマンションをはじめアパート、シニア世代のリフォームなどの建築需要は当面堅調であると予想され、建設業者や不動産業者にとってビジネスチャンスが続く。
ただし、いつまでも世帯数が増え続けるものでもない。建設業者に限らず、人口減少でも成り立つビジネスモデルを今後、探っていくことが求めれられる。