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浜松市の軽自動車割合は上昇

2019年4月4日

浜松市の自動車保有台数の推移を見てみると、ここ10年間は、67〜68万台の間で推移し、横ばいとなっている。自動車保有市場は、飽和状態に見えるが、その内訳は変化してきている。特に注目したい変化要因は、軽自動車だ。

浜松市の軽自動車保有台数の推移を見てみると、自動車保有台数が2008年にピークを付けた後も20万台を超えて増加し、2018年の保有台数は、24万1789台となった。そのため、自動車保有台数の総数に占める軽自動車の割合は、2008年の29.3%から右肩上がりに上昇し、2018年には35.4%となっている。ここ10年で6.1ポイント増加したことになる。おおよそ「4台に1台が軽自動車」から「3台に1台が軽自動車」になった計算であり、軽自動車が存在感を増してきている。

軽自動車が、これだけ増加している理由として、手頃な購入価格に加えて維持費が安いこと、軽自動車の性能が上がっていることなどが挙げられる。軽自動車は排気量やサイズの拡大、安全性の確保といった度重なる規格改定の都度、改良を重ねており、これが徐々にユーザーに受け入れられていったのだと考えられる。

浜松地域は、軽自動車産業の集積地であり、軽自動車の保有台数が高まれば、当地域への波及効果も大きくなる。今後も、自動車全体の保有台数は頭打ちが続く中、軽自動車は増加していくものと考えられる。軽自動車間の開発競争が激しくなる中で、さらに魅力ある軽自動車が出てくることに期待したい。

図表:浜松市の自動車保有台数と軽自動車割合
出所 静岡県「静岡県の自動車保有台数」の資料をもとにしんきん経済研究所作成

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