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インターチェンジ、利用状況の変遷

2019年4月18日

新東名高速道路が開通して7年が経過、今年3月には東名高速道路に舘山寺スマートインターチェンジが整備され(以下、インターチェンジをICと表記)、高速道路の利便性は増している。浜松市の主要ICの利用状況をみると、2018年は2081万台となり、前年を56万台上回った。内訳をみると、前年対比で浜松ICと浜松西IC、浜松浜北ICは減少した。一方で三方原スマートICと浜松スマートICは前年と比べ増加となった(ただし三方原スマートICの前年は9ヵ月分)。浜松ICは前年対比で2万台減少したが、浜松西ICは26万台の減少となり、浜松ICと比べて減少幅が大きい。浜松西ICに代わり、三方原スマートICの利用者が増えたためと考えられる。併せて三方原スマートICは開通効果により新たな利用者も増えたようだ。

2014年と2018年との比較では、東名の浜松ICは46万台の減少、浜松西ICは79万台の減少となり、新東名の浜松浜北ICは23万台の増加、浜松スマートICは42万台の増加となっている。新東名のICの利用は年々増加傾向にあるが、東名と新東名とに分けたICの利用状況は現時点においても東名側が格段に多い。

スマートICの拡充により、高速道路の利用はますます便利になっている。特に舘山寺スマートICは舘山寺の観光関連産業にとって売上増のチャンスとして大いに活用したい。一方でIC付近の飲食店や小売店等ではICの利用者減少により、大きく売上に影響してくるかもしれない。交通量が減ったとしてもわざわざ来店してくれるような特色を打ち出していくことが大切だろう。

図表:高速道路インターチェンジの利用状況
出所 「中日本高速道路株式会社」の資料をもとにしんきん経済研究所作成

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