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「SDGs」って何?

2020年1月16日

1年ぐらい前から、スーツの胸元に17色のカラフルな丸いピンバッジを付けている人が目立つようになってきた。当初は「社名変更になった企業の新しい社章かな?」と思った人もいたかもしれないが、徐々に様々な企業・団体で同じピンバッジを身につけるようになってきた。このカラフルなピンバッジは「SDGsバッジ」といい、SDGsを積極的に推進すると宣言している企業の社員が身につけている。

上記の説明を聞いて、内容が理解できた人はまだ少数で、「SDGs」の意味はもちろん読み方(エスディージーズ)でさえわからない人が大半だろう。浜松市が昨年7月に実施した市民アンケート調査によると、内容まで知っていた人は5.8%にとどまり、「知らなかった」が74.3%を占めた。

SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標のこと。バッジの17色は17の国際目標を意味している。英語で表記されると難しく感じるが、簡単にいうと「2030年までに、すべての国、人々そして子供や孫の世代が笑って過ごせる未来を実現しようとするもの」(浜松いわた信用金庫「マンガでわかるSDGs」)のこと。17の目標一つ一つをみても、「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」など決して目新しい目標ではない。

ただし、「目新しい目標でない」ということは、「長年解決できなかった課題」でもある。SDGsの推進や行動を宣言しているか否かに関係なく、一人ひとりが当事者意識を持ち、社会的課題を解決していかなければならない。

図表:「SDGs」の認知度
出所 浜松市「令和元年度市民アンケート結果調査報告書」をもとに作成

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