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目的地検索ランキング

2020年3月19日

さまざまな統計データを可視化できるツールとして「RESAS(リーサス、地域経済分析システム)」がある。都度、新たな分析ツールの追加やデータ更新等の拡充がなされている。

RESASで2019年10月に更新された観光マップ内「目的地分析」では、観光目的などで目的地を検索した検索数のランキングを知ることができる。その「目的地分析」によると、浜松市において2018年の休日に車で訪れるために検索した最も多い目的地は「うなぎパイファクトリー」だった。2番目に多いのが「浜名湖パルパル」、3番目に多いのが「浜名湖」で、市町村別の分析では上位10位以内の検索数の目的地を確認することができる。ちなみに静岡県全体で最も多く検索された目的地は御殿場プレミアム・アウトレットの2.8万回で、2位が富士サファリパークの1.0万回、3位が三島スカイウォークの7千回で、浜松市1位のうなぎパイファクトリーは県のランキングで確認可能な20位以内には連ねていない。全国でみた1位は東京ディズニーリゾートの4.5万回、2位は伊勢神宮内宮の3.8万回だった。

ただ、本分析はあくまでも検索回数のランキングであるため、実際に訪れた人数ではない。もう一つ、本データは一つの民間企業が提供する検索ランキングであるため、多くの人が利用するグーグルやヤフーでの検索や、他社のナビアプリ等の検索は含まれていない。おそらくそれらの検索数はもっと膨大であろう。とはいえ、今回導入された目的地検索は旧来のアンケート調査では知ることができなかった有用なデータである。今後はより幅広いデータがオープンデータとして提供され、実体経済により役立てられるようになっていくことを期待したい。

図表:浜松市内の目的地検索ランキング(2018年、休日、車)
出所 RESASを基に研究所加工作成

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