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緑茶の効能を再認識
2020年6月4日
緑茶の原産地、中国では緑茶はもともと解毒剤や不老長寿の薬として伝わり広まっていった。宋の時代に嗜好品として飲まれるようになり日本にも伝来した。それ以降、日本でも身近な嗜好品として広く飲まれるようになってきた。
静岡県は荒茶生産量日本一であり緑茶は静岡県を代表する特産品の一つである。浜松市も生産地であり全国有数の消費地でもある。総務省が県庁所在地及び政令指定都市を対象に行った2015年から2017年の一世帯当たりの年間平均緑茶の購入金額は静岡市9,491円、鹿児島市7,489円に次いで浜松市6,369円は第3位であった。同じ県内の静岡市を3,122円下回った。
緑茶にはカテキンという成分が多く含まれている。カテキンにはウイルスに直接作用し感染を無力化する抗ウイルス作用がありインフルエンザ予防に効果があるとされている。また、テアニン、ビタミンCといった感染に対する免疫力を高める成分も含まれている。このような緑茶の有効成分は茶碗の底に粉のように沈殿した細かい茶葉に豊富に含まれているため茶葉を急須で入れて飲む方が効果を期待できる。
コロナウィルスの猛威のなかで、事業を継続していくためには、在宅勤務、外訪活動自粛など多くの制約を受ける。売上急減に直面している企業は、新たなビジネスモデルを模索しているだろう。しばらくは厳しい状況が続くかもしれないが、コロナウィルスが収束すれば、今行っている対策が大きな強みとなっているはずだ。
世界各地でいまだ新型コロナウイルスが猛威を振るっており、浜松市でも第二波での感染拡大が懸念されている。緑茶の新型コロナウイルスに対する直接的な効果は確認されていないが、感染はウイルスが体内の細胞に入り込み、増殖することで起こるためこまめに温かい緑茶を飲むことで、鼻も加湿され、のどは潤い、防御機能は強化される。
新型コロナウイルスの感染予防には、手洗い、うがい、マスク着用と共に、緑茶を飲むことでより一層の感染予防効果が期待できる。また、ストレス緩和、リラックス効果も期待できる。緑茶の効能を再認識して毎日こまめにお茶を飲むことを習慣としていきたい。
出所:総務省『家計調査』品目別ランキングをもとにしんきん経済研究所で加工作成