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食品ロス

2021年1月7日

「食品ロス」という言葉をご存じだろうか。本来であれば食べられたのに捨てられてしまった食品のことを指すが、日本国内では、この食品ロスが年間643万トン発生していると推計されており(農林水産省:平成28年度推計)、これは国連WFPが2018年に行った食料援助量(約390万トン)を大きく上回っている。これを国民一人あたりに換算すると、毎日茶碗1杯分のご飯(約130g)を捨てているのと同じ量になるという。

では、浜松市の状況はどうだろうか。下図は、家庭系及び事業系の生ごみ(年間)の内訳を示したものであるが、家庭系生ごみのうち、約5,200トンが手つかず食品、約4,800トンが食べ残しとなっており、これらがいわゆる食品ロスとなっている(合計:約10,000トン)。また、事業系生ごみでは約13,000トンが売れ残りや食べ残しといった食品ロスとなっており、浜松市全体では、年間約23,000トンもの食品ロスが発生している。浜松市の人口が約80万人とすると、市民1人あたり年間で約28.8圈1か月あたり約2.4圓凌べられる食品を廃棄していることになる。

食品ロスは、食料不足への対応や環境問題のほか、生産過程や流通におけるコスト、さらには生産者や労働者の手間や時間も無駄にしてしまうという問題を引き起こす。近年では、共働き世帯の増加により、食料品をまとめ買いする家庭も増えている。また、昨年から続くコロナ禍の中で、自宅で食事をする機会が増えた人も多いことだろう。そうした中で、私達は一人一人が食品ロスを減らすことを意識し、場合によってはフードバンク等の活用も考えていかなければならない。このような小さな積み重ねが、SDGs(持続可能な開発目標)に盛り込まれたターゲットのひとつである「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人あたりの食料の廃棄を半減させる」ことに繋がっていくのではないだろうか。

図表 浜松市の生ごみ(家庭系。事業系)の内訳
出所:平成30年度浜松市家庭系ごみ質分析結果・事業系一般廃棄物組成分析調査結果より研究所加工作成

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