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イノベーションで再飛躍

2021年8月19日

浜松市は、音楽や自動車産業、光・電子産業など世界を代表する企業を輩出し自動車や二輪車などの輸送用機械器具、ピアノをはじめとする楽器は全国トップクラスのシェアを誇り、静岡県のものづくりをリードしてきた。浜松市の2011年度、工業統計の製造品出荷額は19,700億円で、同じ政令指定都市の静岡市15,611億円を大きく引き離し静岡県1位だった。しかし、長らく静岡県1位であった浜松市の製造品出荷額も近年伸び悩み、2016年度には静岡市に抜かれ静岡県2位となり、以後静岡市を抜き返すことができず2位のままとなっている。
浜松市の製造品出荷額の内訳をみると、輸送用機械(二輪車・四輪車)の割合が圧倒的に高く、全体の約4割を占めている。同産業の生産拡大によって関連企業群が形成され地域経済を牽引してきた。

しかし、経済・生産活動のグローバル化、リーマン・ショックを契機とした生産拠点の海外移転の進展など、浜松市の輸送用機械器具産業を取り巻く環境は大変厳しいものになっている。また、温暖化防止のため、EV化への早期変更が求められている。
浜松市では、主要産業である輸送用機械(二輪車・四輪車)のEV化などの技術革新に対応するため浜松地域イノベーション推進機構内に「次世代自動車センター」を設立し支援している。

浜松市が静岡市を追い抜き、再び製造品出荷額で静岡県1位になるには、イノベーションによるものづくりのさらなる発展が不可欠である。それには、行政のみならず、地域企業、大学、産業支援機関など地域全体と連携し、高度化、高付加価値化を図っていく必要がある。
イノベーションにより浜松市が、早期に製造品出荷額で再び静岡県1位になることを期待したい。

図表 静岡県統計資料及び浜松市役所資料をもとにしんきん経済研究所で加工
出所:静岡県統計資料及び浜松市役所資料をもとにしんきん経済研究所で加工

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