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浜松でワーケーション

2021年10月21日

新型コロナが猛威を振るっており、感染拡大の原因となる三密を防ぐため、自宅でのテレワークが推奨されている。自宅でのテレワークなら、時間をかけてオフィスへ通勤する必要はなくなるが、自宅にテレワークのスペースを確保できない人や仕事とプライベートの境が曖昧になることでストレスを感じている人も多いはずだ。自宅でのテレワークに不満を持っている人たちに自宅以外の場所で仕事を行うワーケーションが注目されている。

ワーケーションとは「ワーク(仕事)とバケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地で、休暇を組み合わせて仕事をする新しい働き方の事である。リラックスできる場所でワーケーションすることで、ストレスの緩和などのヘルスケアと、オフィスでは思いつかなかった新しい発想が生まれることを期待することができる。浜松市周辺は、自然豊かで、観光施設、温泉、宿泊施設が数多くあり、ワーケーションに最適な環境となっている。

今、新型コロナ感染拡大長期化で、浜松市の観光産業は大きな痛手を受けている。例年、約2,000万人の、宿泊施設利用者を含む観光交流客数は、2020年度、前年度49.7%減少の977万人まで激減した。ワーケーションで浜松の観光産業を支援することはできないだろうか。ワーケーション利用者を呼び込むことができれば、宿泊施設、観光施設、レクリエーション施設利用者、観光行事、イベント等の参加者等観光交流客数(注)の増加が期待でき痛手を受けた観光産業を支援することができる。

ワーケーション利用を積極的に推進することは、厳しい状態が続く浜松の観光産業への支援となる。

 

図表 浜松観光交流客数
出所:浜松市役所観光資料をもとにしんきん経済研究所で加工
(注)観光交流客数は宿泊客数及び観光施設、レクリエーション施設、観光行事、イベント等の利用者数

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