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客足回復が望まれる観光業界

2021年11月4日

浜名湖舘山寺温泉の大型ホテル「ホテル九重」が10月をもって営業を終了した。1987年に開業し、舘山寺を代表する高級旅館として人気を集めたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により昨年から1年以上にわたり休館、老朽化や旅行形態の変化も相まって、このほど閉館と解体の決定となった。観光業界のみならず地域経済にとってもホテル九重の廃業の影響は大きい。需要喚起策であるGo Toイートは先月再開されたが、昨年より延期が続くGo Toトラベルの早急な再開が待たれる。

地域経済分析システム「RESAS」ではさまざまな統計資料を可視化でき、逐次、新たなデータ分析が追加されている。そのRESASにおいて、2020年に浜松市に宿泊した日本人居住者の都道府県別の延べ宿泊者数をみると、静岡県を除き、愛知県が29.7万人と最も多く、次いで東京都が15.4万人となり、3番目に神奈川県の12.8万人、4番目に埼玉県の6.1万人となった。静岡県を除く上位3地域はいずれも近隣地域にある。

2019年以前は愛知県と東京都が静岡県を上回っていたが、コロナ禍によって県外からの宿泊者が減少した。一方で、県民対象の旅行補助や県外への観光の敬遠もあり、静岡県民による浜松市の延べ宿泊者数は30.3万人となり、前年と比べ10.1万人増え最上位となった。

9月以降、新型コロナウイルス感染者数は落ち着きをみせている。10月、11月は行楽シーズンであり、本来であれば観光業界はかきいれどきである。今まで受け入れ制限により厳しい状況を強いられてきた観光業界や飲食業界には相応の支援策が必要である。他県の感染者数も落ち着いている現状であれば、静岡県民だけでなく県外居住者の旅行補助も然るべきであり、全国規模のGo Toトラベルの再開も早急に求められる。安全対策を求められるが、より消費額が大きい県外居住者の観光消費も期待できよう。

 

図表 浜松市における居住都道府県の延べ宿泊者数
出所:RESASを基に研究所加工作成

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