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感染者の接種状況と症状について

2022年4月21日

4月に入り穏やかな季節となったが、浜松市では4月に入っても2百人に達する新型コロナウイルス感染症の陽性者数が発表されるなど、なかなか落ち着きをみせない。浜松市における2022年初頭から4/7までの新型コロナウイルス感染症の陽性者数は22,572人となった。そのうち、2,581人が無症状、症状がある人は19,991人であり、症状がある人は全体の89%であった。

浜松市において症状がある人のうち、ワクチンを1回以上接種した接種済みと1回も接種していない未接種に分け、さらに年代別に分けた症状の重さを示したのが下のグラフである。未接種と接種済みとの比較でみると、いずれも年代が高いほど、中等症以上の割合が多い。未接種、接種済みのいずれについても、40歳代未満の中等症以上は0%となっている(ただし0人ではない)。50歳代を上回る年代では接種済みの人の軽症の割合が多い。接種済みについてはすべての年代で中等症以上が1割を下回る状況である。

ワクチン接種状況は4/7時点で2回接種済みが88%、3回接種済みが52%となっており、約半数が3回目の接種を終えた。今までコロナ禍が落ち着けば経済活動は回復すると言われてきたが2年が経過し、今も変異株の発現や第7波に突入したとも取り沙汰されるなか、悲観的な見方をすればおそらくコロナ禍が完全に収まることはないのではないか。4月に入り、静岡県でも旅行補助を開始した。事業所も消費者も適度な対策をしつつ、コロナと付き合っていくことが肝要と思う。

図表 症状があった陽性患者の年代別症状の重さ(2022年1月以降)
出所:浜松市のデータを基に加工作成

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