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食料品価格高騰対応にIT活用

2022年9月1日

2022年6月の浜松市における10大費目別の消費支出額割合は食料品が26.2%、住居20.5%、交通・通信16.2%、教養娯楽9.1%、光熱・水道費6.9%であった。10大費目のなかで食料品、光熱・水道費など多くの費目が値上がりしている。値上がり率を見ると光熱・水道費が一番高くなっているが、浜松市の家計に一番影響を与えるのは消費支出額割合が最も大きい食料品の値上げではないだろうか。

食料品の値上げは今後も原材料や加工食品、調味料など多くの品目で予定されている。値上げ幅は品目により様々であるが、大幅な値上げを予定しているものも多い。値上げにより食料品支出額はどのくらい増えるのだろうか。2022年6月の浜松市の食料品支出額(総務省統計局家計調査資料)は約7.5万円で、今後、食料品すべてが10%値上げとなれば年間支払額が9万円増えることになる。年間9万円の支出額増加は家計にとって大きな負担となる。

食品メーカーや飲食店では、販売価格上昇を極力抑える為、仕入れロットの大型化や、食品ロスの削減、IT活用による在庫管理など様々な取り組みを行っている。各家庭でも出来る値上げ対応策はないだろうか。2022年6月の浜松市食料品目別物価指数では、乳卵類は下降しており、穀類の上昇率は低くなっている。食料品の中で値下がりしている食料品や値上がり率の小さい食料品などを上手く使えば支出額を抑えることができる。また、「クーポンやポイントの活用」「食材を使い切る」「まとめ買い」「冷凍保存の活用」「献立の工夫」なども有効な対応策となる。

自分一人で思いつく対応策には限りがある。ITを活用し自分でもできる値上げ対応策をこまめに調べ、今後も続く食料品値上げラッシュに対応していきたい。

図表 浜松市における10大費目別の消費支出額割合
出展:静岡県統計協会「静岡県の統計」静岡県政令指定都市消費者物価指数

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