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太陽光発電導入割合1位の浜松市

2023年2月2日

太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、地球温暖化につながる二酸化炭素(CO2)を排出しないため、ヨーロッパを中心に投資が拡大している。日本でも太陽光発電を中心に取り組みが進められているが、電源構成(発電量)に占める再生可能エネルギーの割合は2019年時点で18.5%であり、デンマーク、オーストリアの約8割と比べ大幅に低い割合となっている。

資源エネルギー庁の統計資料をもとに、浜松市の2022年の一般住宅用太陽光発電設備(住宅:10kw未満)の導入件数を他政令指定都市と比較すると、浜松市は18,883件で3番目に多かった。一方、導入件数を総世帯数で割った導入割合は、浜松市は5.8%で政令指定都市の中で最も高く、政令指定都市平均の導入割合1.9%の約3倍であった。導入件数1位の横浜市の導入割合は70世帯に1世帯、2位の名古屋市は45世帯に1世帯であるのに対し、3位浜松市の17世帯に1世帯は、群を抜いて高い導入割合となっている。

太陽光等再生可能エネルギーは、生産コスト、安定供給等様々な課題があるが、浜松市も、エネルギーに対する不安のない強靭で低炭素な社会「エネルギー・スマートシティ」の実現を目指して、太陽光発電を中心に再生可能エネルギーでの発電を積極的に推進している。2021年の浜松市の日照時間は全国の市町村の中で7番目で晴天率も高い。太陽光発電に有利な浜松市は太陽光等再生可能エネルギー普及の先駆けになれる都市ではないだろか。

図表 2022年太陽光発電(住宅:10kw未満)導入割合(累計導入件数/総世帯数)
(出典:資源エネルギー庁公開統計資料及び総務省国勢調査2020年世帯数調査資料をもとに作成)

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