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健康経営のススメ
2024年9月19日
9月から炭焼きレストランさわやかが、毎週一日店舗定休日(木曜日)を設けることとなった。会社のホームページによると店長をはじめ、スタッフ全員が自身の家族や仲間との団らんの時間を持ち、心身ともにリフレッシュする機会を定期的に設けるためとしている。勇気ある決断の背景には、顧客が満足するためには、まず従業員満足と健康が大切であるという考え方があるのではないか。
今、企業が従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する「健康経営」が注目されている。従業員等への健康投資を行うことで従業員の活力向上やサービスの向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上につながることが期待されている。また、企業のブランドイメージの向上、採用への応募者数の増加、離職率の低下といったメリットも考えられる。
「健康経営」の中で、「健康経営」に取り組む優良な企業を顕彰する制度があり、2023年度には浜松市内で169社が認定を受けた。全国でも認定企業が増加しており、注目度が高まっていることがうかがえる。この認定を取得すると、ロゴマークを企業のPRに活用できるほか、政策金融の融資制度の対象となったり、浜松市の公共調達等の加点・優遇措置が受けられたりと、様々なメリットがある。
このように、企業経営において、「健康経営」がキーワードになりつつある。人を大切にする企業は、業績も良い傾向があることを研究している経営学者もいる。是非、「健康経営」に取り組み、「健康経営優良法人」を目指してみたらどうか。また、浜松市は協会けんぽ静岡支部と連携して、「健康経営」の実践および「健康経営優良法人2025」の認定を目指す地域企業を無料で支援しているので、是非ご活用してみてはいかがだろうか。
出所:浜松市(ウエルネス推進事業本部)のデータを基にしんきん経済研究所加工作成